「ぼくは人生のあらゆる感情を経験してしまって、残りの人生にあるのはその感情の劣化版だけ」
ある映画でそんな台詞があった。
さいきん、ぼくもそうなんじゃないかと思う。
1度めに経験したことを、もう一度経験することが多くなってきた。
確かに少しずつ、前とは違う時間を過ごしているはずなのに、なのに。
みずみずしかった情動が少しずつ色褪せていって、
二番煎じの感情の脱け殻だけが、胸の奥に憩っている。
カレンダーを見ると、憂いがぼくを支配していく。
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