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死は真っ白のまま

これまで出会ってきた死というものは みんな、あまりにも真っ白だった だからぼくは怖くなる 最初は、おじいちゃん サークルの合宿中、弟からのメール 次はおばあちゃん 大学で英語のテスト中、母さんからのメール そのあとは、弟 学校の担任から1本の電話 みんなで探し回って 翌朝、今度は警察からの電話 そして、友だち 友だちの彼女から1本の電話 死はいつもダイヤルの向こう側にいて そのキャンバスは彩りをもたない