危険物取扱者乙4類受験
概要
毒物劇物取扱者試験に引き続き、危険物取扱者乙4類試験を2021年9月18日に受験してきた。
乙4類、ってどういうことやねん、ということだが、危険物取扱者資格には甲乙丙の3種類があり、さらに乙類については扱うことができる危険物別に1から6類までの資格が存在する。
もっとも一般的で、みなさんご存じガソリンが取り扱える乙4類を受験してきた。
受験理由は、せっかく毒物劇物取扱者試験に受かったので、化学や発火性物質の知識を忘れないうちに危険物取扱者も受けてしまおう、というものである。ちなみに仕事では一切使わない。
ほんとうは甲種を受けたかったが、化学系卒でもなければ業務経験もない八代は、乙類について4種類(4/6)受からなければ受験できないため、乙類で一般的な4類を受験した。
受験まで
教科書一冊を一周し、問題集一冊を二周した。勉強期間は1ヶ月ほど。1日1時間程度割いたが、教科書を読んだあとはかなりサボったため、問題集は一週間前まで0.5周状態で、1週間で残り0.5周、試験当日に主要問題と間違った問題のみ1周したような形。基礎知識は1回洗ったものの、ほぼ1.5夜漬け状態だった。
教科書については10代のころに興味本位で書店で買ったものなので、ほぼまともな選択ではないため割愛する。使った問題集は以下。
正直問題集だけでよかったかもしれないが、絵がないので具体的なイメージはつけにくいかもしれない。製造所・貯蔵所・取扱所の種類が多いので、一応教科書も併用することをおすすめする。
さほど難しい試験ではないため、教科書はどれを使ってもそれなりの理解はできると思われる。危険物取扱者乙4類試験には以下3科目が存在する。いずれも6割以上取れれば合格となる。
- 危険物に関する法令
- 基礎的な物理学及び基礎的な化学
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
「法令」は法令と言いつつ、取り扱える危険物の数量や製造所等毎の条件などなど、わりと危険物そのものの知識も必要になる。ここは毒物劇物取扱者試験との違いかもしれない。暗記は暗記だが、若干化学の物質を覚える必要がある。
「基礎的な物理学及び基礎的な化学」は、中学理科のレベルが取れればよい。物質の三様態、イオン化傾向や熱化学方程式などが含まれる。八代も毒物劇物取扱者試験前、化学知識ゼロだったときは少し時間を要したので、なじみのない人は2週間程度理解の浸透期間を設けておいたほうがよいかもしれない。
「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」は完全なる暗記ゲームで、物質はそれなりに多いが、覚えるべき要点は絞られている。各物質が、どれほど危険な分類に属しているか、水より軽いか重いか、適切な消化方法は何か、等が絞れればある程度解くことができる。
受験
受験申し込みはすべてインターネット上で済ませることができた。受験票もPDFファイルを受領するのみで、そこに写真を貼ってあげれば、あとは試験会場に足を運べばよい。受験申し込みのスムーズさは他の国家試験に比べても楽な部類に入る。
また、試験会場も代々木上原にある消防局のセンター固定なので、もしこれから受けられる方がいれば、その前提で交通プランは立ててしまってよい。
試験時間については以下のような具合だった。
- 集合:12:00
- 試験開始:12:20
- 途中退出可能時刻:12:55
- 試験終了:14:20
さすが消防署、と言ったところか、若干他の資格試験より飲み物の置き場所や試験前の氏名・番号記入は厳格であったように思う。
午後にすぐ予定が合ったため、途中退出が可能になった瞬間に退出した。試験内容は問題集とまったく同じではないものの、同様の形式が多く、しっかりと対策を打てば誰でも合格できるようなものだった。時間もかなり余裕を持って設定されていると思う。
なお、この受験の際に、合格した際の振込用紙と送付用の封筒が手渡される。他県は違うところもあるようだが、東京都の場合は銀行でその振込用紙を使ってお金を振り込み、免状発行を申請するようになっている。
結果
合格発表日および免状発送日は受験当日に知らされる。
合格発表は翌月、免状発送は翌々月となる。電気工事士やアマチュア無線のときも思ったが、国家資格は受かったあと免状の発行まで時間がかかる。少しもどかしいというのが正直なところだ。
結果は無事合格。「基礎的な物理学及び基礎的な化学」のみ80%であったが、他2科目は100%でパスすることができた。
次は乙3・5類、その次は6類を受けて、最終的には甲種を目指すつもりだが、乙4以外の試験はあまり頻繁に開催されていないため、1年がかりの挑戦となりそうだ。
いずれにせよ、毒物劇物取扱者と危険物取扱者が履歴書に並ぶのは、危ない奴感があって楽しい。ちなみにSNSでのウケは毒物劇物取扱者のほうがよかった。ウケ狙いの人は、毒狙おう。毒。ヒヒッ。
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